端材特需

今日の岩手日報朝刊によると、東磐井郡藤沢町のプレカット工場で販売している端材が底をついたということだ。
1996年の創業時に販売を開始して、ここ数年、薪ストーブ用の燃料としてニーズが出始めてきたが、今冬の灯油高騰（現時点わが家に供給している灯油価格は＠93円）で一気に大ブレイク、飛ぶように売れて、現在は予約待ちの状態だという。
価格は約１立方メートルで２千円。
高からず安からず微妙な値段設定。
建築用材だから、樹種はたぶん、杉と松だろう。
本格的な薪ストーブ愛好家としては、ストーブにやさしい樹種ではないので、あまり欲しがらないだろうが、初心者、又は焚きつけ用として、それともブリキ製のダルマストーブの人達からの需要なのだろう。
特需の要因としてもう一つ、建築不況もある。
昨年の建築基準法の改正（改悪？）によって、木造住宅にも建て控えの傾向がみられ、当然、プレカット工場の仕事量が減って端材も出にくくなってきている。
皮肉にも需要と供給の関係がみごとに一致して作り出されたこの「端材特需」で、地産地消のエコな薪ストーブの魅力が再認識された気がする。