カーボンナノチュープ(ＣＮＴ）

木質バイオマス事業に取り組んでいる衣川村は25日、工業炉メーカーの中外炉工業(本社大阪府)と共同で木質バイオマスガス化ガスからカーボンナノチュープ(CNT)を合成することに成功､同社と製造工程における関連特許を出願したと発表した｡CNTは鉄の約数十倍の強度で電導率､熱伝導率も高く､鉄､シリコンに次ぐ第三の産業素材として期待されており､衣川発の環境に優しい次世代新素材合成は注目を集めそうだ。・・・・
　同村ではチップ化した間伐材を水素生産ガス化炉でガス化し､都内の大手繊維メーカーが間発した特定の触媒物質を使って合成する｡従来のCNTは石油や天然ガスなどから合成されるが､木質バイオマスからの生成によって大気中の二酸化炭素抑制につながる｡また､水素生産ガス化炉に高度な発電装置を加えることで､発電とCNT生産の両立が可能となる。
　｢衣川産CNT｣は､現状では精製純度が高くないため精密電子機器用には適さない｡しかし､重金属元素の吸着性能が高いことから､従来焼却処分としていた汚染土壌や下水汚泥に混ぜることで､人体に有害な同元素の除去を目的とした商品開発などを目指す。・・・10月26日岩手日報より

バイオマスを使ってガス化発電を始めたのは知っていたが、こんなことも密かにやっていたのか、やるじゃないか、衣川村。